大人の童話館

自作の創作童話やエッセイなどを投稿していきます。

動物の童話

1、立派な森のかわら版 - 新婚ほやほやネズミの夫婦

大きな木の下に小さな家があった。ネズミの夫婦が住んでいた。ネズミの夫婦は働き者同士だった。中でも奥さんは、まだ若いながら近所でも評判の働き者で、しかもなかなかの美人だった。そんなネズミの夫婦は、まだ新婚ほやほやだった。

4、のろまのドン太はカタツムリ - 前へと進む

ドン太は、空を飛んでみたいという夢を持っていた。でも、自分はカタツムリだから、ムリと諦めていた。夢は夢であり、憧れはとどかないものとだとも思う。だから、チョウ子の白い羽がうらやましくて仕方なかった。

3、のろまのドン太はカタツムリ - チョウ子の白い蝶の羽

辺りはお日様がいっぱいだった。だけど、雨は一晩中降った。おかげで、花も葉っぱも、まだぐっしょりと濡れている。葉っぱの先についた雨のしずくが、キラキラとお日様をはね返す。

2、のろまのドン太はカタツムリ - 元気があふれる

カタツムリと黒アリの二匹。互いに火花を散らしていたが、やがて別れた。

1、のろまのドン太はカタツムリ - 明るい森の道で

のろまのドン太はカタツムリ 。明るい森の道で黒アリとであい、罵り合う。

12、迷い込んだ真っ白でキレイな文鳥 - みんなの幸せを願う

ピンク色のクチバシをパクパクと動かせながら、 一生懸命に話しかける白い文鳥。真剣な眼差しで 訴えかけるように、 「本当に自分の幸せを願うなら、まずはみんなの 幸せを願うべきじゃないでしょうか・・」 と、言います。 「うん、うん。そうだね」 と、眠…

11、迷い込んだ真っ白でキレイな文鳥 – 全部つながっている

シロは、高ぶる気持ちを落ち着けると、 「・・あなた、ご主人たちは感謝するど ころか、なぜかすごく怒って、ミーチェを 追いかけ回すんですって。ミーチェは、 言っていました。 人間はどうして、こうも分からず屋なんだ ろうって。わたし、ミーチェがかわ…

10、迷い込んだ真っ白でキレイな文鳥 - 涙があふれるシロ

父さんが働いているから大丈夫だよと言 いたかった一平。 しかし、文鳥のシロの勢いに気圧されて、 黙って聞いていました。 シロが真剣な顔をして、 「食べ物がなくなってしまったら、人間たちはどうす るんだろうって。だって、いくら人間だって食べな りゃ…

9、迷い込んだ真っ白でキレイな文鳥 - 心配しているペットたち

文鳥と犬とネコが、額をよせ合って相談しているという。 課題は、“じょうずに人間に飼われるためには”とか、 “いかに人間とつき合うか”などだそうです。 一平はビックリしました。文鳥や犬やネコたちが、 そんなことを話し合っているなんて思ってもみま せん…

8、迷い込んだ真っ白でキレイな文鳥 - 呆れ顔の一平

ピンク色のくちばしを震わせながら、 一平を見つめる文鳥のシロ。 そんなシロに向かって、 「お前だって家族の一員なんだよ。 そんなお前を嫌うやつがあるかい」 と、言ってやりました。 「そうでしょうか」 「うん、そうだよ。そんなの決まっているじゃん」…

7、迷い込んだ真っ白でキレイな文鳥 - 嫌っているのですか

ピョンピョンと跳ねながら、 一平に近づく文鳥のシロ。 「わたし、じつはそのことで、おとなりの犬の クロに、相談にのってもらったんですよ」 「へっ、犬にかい?」 一平はビックリしました。 文鳥と飼い犬のクロとが、顔を突き合わせて相談する。 そんな光…

6、迷い込んだ真っ白でキレイな文鳥 - すぐに怒りだすご主人

一平は勉強机の椅子に座り直していました。 すると、腕を組み、文鳥のシロを黙って見下 ろしていました。 「なんで、家出なんかしたの?」 と、一平が聞くと、シロは静かに顔を上げて、 「聞いていただけますか?」 と、訴えかけるように言うのです。 「うん…

2、迷い込んだ真っ白でキレイな文鳥 - キレイでカワイイ白い文鳥

ピンク色したクチバシをほんの少し開けたままの 文鳥の顔が、一平に向きました。 文鳥は、頭を傾けたまま、いつまでもじっと、 一平を見つめていました。 「なんだ、おかしや奴」 しばらくの間、一平と文鳥はお互いに見つめ 合っていました。 一平は、そぉー…

1、お星さまとすずめの子 – 星空を見上げる子すずめ

大きな木の上にすずめの巣がありました。 巣では、お母さんすずめの横で子すずめが、 夜空を見上げていました。 星空のきれいな夜でした。 お星さまの一つ一つがキラキラと輝いていました。 すずめの子はいつまでも見上げていました。 「ぼうや、何を見てる…

5、小熊のクーちゃんと川の神様 – 元の姿に戻るクーちゃん

川の神様を目の前にしたクーちゃん。 緊張しながら、 「あの~、これ、川の神様に食べてもらおうと思って」 と、ビクビクしながら水草のサラダを差し出すのでした。 それを見た川の神様はうれしそうに笑いながら、 「おお、これは水草のサラダじゃないか。 …

4、小熊のクーちゃんと川の神様 - 妖精のイタズラ

水の妖精のおねえさんは、 クーちゃんをみてニッコリとしながら、 「あなたね、この水草のサラダを持って川の神様 に差し上げてらっしゃい」 と言うのです。 そう言うと、水の妖精のおねえさんは、 その水草のサラダの上から、なんとお塩をタップリ と振りか…

3、小熊のクーちゃんと川の神様 - 水の妖精のおねえさん

「あら、あなた、どうしたの。どうして泣いているの」 そのとき目の前に現れたのは、水の妖精のおねえさんでした。 さっきから泣いているクーちゃんの様子をうかがっていた のでしたが、あまりに気になったので声をかけたのでした。 透きとおるような白い輝…

2、小熊のクーちゃんと川の神様 - お魚に変えられるクーちゃん

川面にちょっとだけ顔を出して様子をうかがう川の神さま。 怒ったコワイ顔をして川原を見回すと、 小熊が小石を川に向かって放り投げながら、 楽しそうに遊んでいるではありませんか。 「さては、あいつじゃな。よくも、このわしの頭を! よーし、奴を川に引…

1、七色の虹と子ぎつねタプちゃん - 七色の虹が見える

ここは静かな森の中。 ついさっきまで、激しく降っていた雨が上がり、 お日さまが顔を出していました。 森は明るい日ざしでいっぱいになっていまいた。 いままで木々の間にかくれていた小鳥たちが顔を出しました。 小鳥たちは雨が上がったことを確かめるよう…

6、愛犬ポポの物語-犬から見た順位とは

要するに、ボクと姉、どっちが上でどっちが下か。 自分も含めて、犬から見た縦の順位に従って行動する、 それが犬というものなのです。 これは、先祖であるオオカミたちが群れて生活していた頃の名残です。 1つの群には徹底した縦社会が構築されているので…

7、立派な森のかわら版 - かわら版の権威

立派な森のかわら版を、“ウソばっかり”と言うピョン子。チュー助は、わが耳を疑った。